昨日の日経によると、暴力団山口組系旧五菱会のヤミ金融事件で、スイス当局が現地の銀行口座から没収した犯罪収益のうち、約29億円が日本側に返還されたそうです。両政府が四月に犯罪収益の半額返還で合意したことを受けた措置とのこと。
東京地検は06年施行の被害回復給付金支給法に基づき、被害者への分配手続きを進める、としています。被害総額が没収額を超えた場合には被害額に応じて比例分配します。
外国で没収された犯罪収益が日本に返還されたのは初めてとのことです。
にしても、暴力団がこの世から消えてなくなれば良いですね。
【後日記】『犯罪使用疑いの名義人 携帯各社、リスト共有へ』
6/6の日経によれば、自民党の「振り込め詐欺撲滅ワーキングチーム(WT)」(座長・菅原一秀衆院議員)の会合が党本部で開かれたそうです。それによると、
携帯電話事業者は、警察からの情報提供を受けて契約者に確認し、名義人本人の使用が確認できない場合は利用を打ち切るなどする方針だそうです。
同時に、不正利用が疑われる名義人のリストを作って各社間で共有し、契約時の審査に活用するとのこと。
私も、高齢者には保険料どうのこうの言う前に、暴力団へ何十何百万も資金供給するのを止めて頂きたいと、切に願っています。携帯各社や金融機関の無策に責任があります。
【後日記】6/11の日経によれば暴力団山口組系旧五菱会のヤミ金融事件で最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は悪質性の高い不法行為の場合は利息と元本の賠償義務があるとする初の判断を示したそうです。同判断はヤミ金融被害に限らず出資金詐欺被害にも適用される可能性があり消費者保護に追い風となりそうだ、としています。
判決後に記者会見した原告側の弁護士は「ヤミ金融から借りた金は返す必要はなく、支払ってしまった金も全額請求できるという画期的判決。ヤミ金融業者の息の根を止めることができる」と評価したそうです。
むしろ、ヤミ金融から積極的にお金を借りて返さないのは善行と言えますね。ドブさらいをして百円を拾う感覚ですね。
【後日記】『悪質商法 規制厳しく』
改正特定商取引法と改正割賦販売法が成立したそうです。来年末までに施行されるとのこと。6/12の日経から。
日本訪問販売協会は法施行に合わせ、会員企業がトラブル対応を誤った場合に代わって損害金額を保障する救済基金を創設する意向だそうです。
全国信販協会は昨年三月に浄水器やエステなど八種類の商品・サービスについて、販売契約の自主ガイドラインを設けたそうです。また、信販会社はトラブルの多い販売業者との取引打ち切りに着手しているとのこと。
【後日記】同じく6/12の日経から。09年度に創設する「消費者庁」へ移管する主要法律の概要が大筋で固まったそうです。二十本を越える法律を移管・共管し、200人前後の体制で発足の見通し。岸田文雄・消費者行政推進担当相は近く首相に報告し、消費者行政推進会議(座長・佐々木毅学習院大教授)がまとめる最終報告書に盛り込まれる見通しです。
【後日記】『消費者庁所管は30法令 推進会議、首相に報告書提出』(産経ニュース2008.6.13 10:46転載)
政府の消費者行政推進会議(座長・佐々木毅前東大総長)は13日午前、福田康夫首相が来年度の創設を表明している消費者庁の具体像を示した報告書を決定し、首相に提出した。消費者庁は他省庁からの移管や共同所管(共管)を含め、30法令を所管する。
報告書は、消費者庁を内閣府の外局とし、消費者行政担当相を常設。「消費者行政全般の司令塔」として位置づけ、他省庁や業者への強い勧告権を持たせることを盛り込んだ。
具体的には、賞味期限表示などを規制する日本農林規格(JAS)法(農水省所管)や食品衛生法(厚生労働省所管)といった関連法の企画立案部分の権限を消費者庁に集約。業者などへの検査権限に関する部分も移管し、表示基準の策定から執行まで一体的に担う。
また、緊急時の物価政策への関与も明示。内閣府所管の物価統制令などを移管する。
このほか、消費者からの苦情相談窓口を一元的に担い、悪徳業者などから違法収益剥奪(はくだつ)といった被害者救済の新法制定も検討する。
政府は報告書を受け、今後の法整備などのスケジュールを記した「消費者行政一元化基本計画」を今月中に策定し、経済財政改革の基本方針(骨太の方針2008)に反映させる。さらに消費者庁設置法案を秋に想定される臨時国会に提出し、成立を目指す。
【後日記】6/17の日経によると、日本証券業協会は三月に施行した犯罪収益移転防止法などに基づき、反社会的勢力との取引を禁じる業界のルールづくりに取り組むそうです。
また、証券市場を反社会的勢力の資金源にしないよう業界全体で監視体制を強化します。
日証協、警察庁、金融庁、国内主要取引所などが参加する証券保安連絡会実務者会議が反社会的勢力と認める対象について、日証協がデータ収集・蓄積を行うそうです。
データベースは09年五月にも整備する情報共有ネットワークの一部として構築するとのこと。野村証券インサイダー事件を受け取引監視のため必要とされる「内部者情報データベース」とともに蓄積情報の柱にする、としています。
【後日記】6/19の日経によると、世界の情報通信行政を統括するITU(国際電気通信連合)が、サイバー犯罪防止に向けて各国共通の法制度づくりに着手したそう。09年までに策定、加盟191カ国に採用を働きかける、としています。各国の有力情報通信企業など約700社に技術協力を要請しています。
【後日記】6/20日経。「振り込め詐欺被害者救済法」の施行を目前にして大手銀の体制が拡充しているとのこと。全銀協も周知徹底を図る意向。
【後日記】6/20日経。日弁連は、消費者問題関連法などについて独自の法案作成をはたらきかける新組織「立法対策センター」を設ける、としています。日弁連会長の直轄組織として約三十人の弁護士で構成するそうです。センター内には「立法対策室」を設置、法案作りを専門とする弁護士を配置するとのこと。当面二人でスタートさせ、将来は民事、税務、刑事、行政訴訟分野などの専門家を計十人程度置く意向です。
【後日記】6/21日経。預金保険機構は「振り込め詐欺被害者救済法」施行に合わせ、疑いのもたれる預金口座のサイト開示を始めるそうです。
【後日記】『電気温水器 悪質訪販ご用心』(12/16日経より抜粋)
全国の消費者生活センターによると、電気温水器の訪問販売に関する相談は2007年度、1343件あり、03年度(200件)の6.7倍に急増した。08年度は上半期だけで688件に上り、昨年同期に比べ八割増えている。
相談者の平均契約額は約127万円で、IHクッキングヒーターや工事費などを含め、300万円以上に及ぶケースもあった。
一方、東京電力によると、二酸化炭素(CO2)削減効果などのあるエコキュートの通常の価格帯は給湯専門で60万~75万円、床暖房などの付いた多機能タイプでも最大約100万円程度という。
訪問販売トラブル全体はここ数年、減少傾向にある。住宅リフォーム詐欺などの悪質業者の摘発が進んだことなどが理由で、07年度の相談は約11万7700件で、03年度(約18万4800件)の三分の二以下にまで減っている。電気温水器を巡るトラブルはこうした中で、特異な動きを見せている。
国民生活センターは「ほかの商品を扱っていた悪質業者が電気温水器に転換している。購入する際は見積もりを取るなどして冷静に検討し、必要な機能や容量についても確認をすることが必要だ」としている。
★割賦販売法・・・クレジット・信販会社への規則や分割払いのルールを定めた法律。消費者の支払い能力を超える契約をしないことや、契約時の書面交付などを規定している。違反にはクレジットカードの発行禁止などの行政命令を出す。分割払いを利用した高額のリフォーム工事や浄水器などの訪問販売で高齢者の被害が深刻化したのを背景に、訪問販売業者に対する調査義務づけなどを盛り込んだ改正法が2008年六月に成立した。(日経2009/1/8より転載)
【後日記】12/22日経より抜粋。
金融庁が金融商品を巡るトラブルから利用者を保護するため、裁判以外の紛争解決(ADR)機関設置を制度化する検討に乗り出した。
ADRは、裁判に比べて時間や費用をかけず、調停やあっせん、和解などの手段で紛争解決を目指す仕組み。2007年四月からADR促進法で一般的な枠組みが導入された。金融分野では、昨年九月に施行された金融商品取引法で認定投資者保護団体制度がスタート。金融庁が苦情解決を手掛ける団体を認定している。
金融庁は当面、各業界にADR機関設置を原則義務づけ、それを認定することで中立性・公正性を確保する考えだ。各金融機関には業界ADR機関の利用を求め、ADR機関の出した結果は尊重するよう義務づける。
業界別ADR機関のしくみでは、いずれの業界団体にも属さないゆうちょ銀行や、ADRが未整備の業界への対応といった問題が残る。こうした金融機関には個別の指導・監督により、他の業界機関の活用を促す。横断的・包括的なADR機関の設立については将来的な課題と位置づけ、今後の展開を見守る。
【後日記】2009/1/16日経。NTTドコモなど電気通信事業者協会(東京・港)に加盟する携帯電話・PHS各社は、二月以降の新規契約についてコンビニエンスストアなどでの利用料金支払いを中止する方針だそうです。また、個人契約の回線数は原則として最大五回線に制限するとも。
【後日記】2009/1/30日経。家電量販店などが加盟する全国家庭電気製品公正取引協議会は、チラシの見出しで一割を超える値引き率を掲載する際の自主ルールを設けたそうです。「最大40%引き」などの文言を使う場合、掲載商品の一割以上は該当商品を載せるように義務付けるとのこと。家電量販店業界は安売り競争が激化しており、割引率や割引ポイント与率の数字だけをチラシの目立つ位置に載せることが多いんだそうです。違反した場合は、家電公取協が改善を促し、従わないと違約金を課すとのこと。
【後日記】『預金口座 不正利用5割増』(2009/3/12日経より転載)
振り込め詐欺など不正利用された疑いがある預金口座の情報を、金融庁が金融機関に提供した件数が2008年、四千八百七十一件と07年に比べ五割増となった。振り込め詐欺の手口はおれおれ詐欺や還付金詐欺などますます巧妙になっており、関係当局や金融機関は支給が始まった定額給付金詐欺にも警戒を強めている。
預金口座の不正利用に関する情報提供は、金融庁と全国の財務局などが各金融機関や警察当局向けに実施している。08年十-十二月期の件数は前年同期と比べ三割増の千三百七十七件。同四-六月期以降、四半期で一千件を上回っている。
金融庁は金融機関への情報提供を通じ、預金取引の停止や強制解約などの対応につなげる狙いがある。03年九月以降の件数は累計で二万一千六百十七件。そのうち金融機関が利用停止にしたのは一万一千五百件、強制解約などは八千二百四十三件にのぼった。
警察庁によると、08年の振り込め詐欺の被害総額は約二百七十五億九千四百万円。過去、最も多かった04年に次ぐ水準だった。
【後日記】『「銀行守秘義務」300年 揺れるスイス』(2009/3/17日経より抜粋)
顧客情報をかたくなに守るスイスの「銀行守秘義務制度」が崩壊し始めた。金融危機による財政悪化で徴税強化に動き出した米国が「脱税の温床になっている」と情報開示を迫り、他の先進各国も同調。スイス政府はついに先週末、脱税などの疑いがある顧客の情報を外国当局に提供することを決めた。世界各国の富裕層の資金を集めてきたスイスだが、制度見直しで資金流出の懸念が出てきた。
【後日記】『テロ関連サイト共同監視 日本・東南アジア 警察当局が合意』(2009/5/16日経より抜粋)
インターネット上の国際テロ組織などのサイトについて、東南アジア各国と日本の警察当局が監視、情報を共有する仕組みが動き出す見通しになった。ベトナムで開催中の「ASEAN(東南アジア諸国連合)警察長官会合(アセアナポール)」で日本の警察庁が提案、十五日までに各国が同意した。
今回の同意によると、アセアナポール加盟の十カ国と日本の警察当局はそれぞれ、母国語や翻訳しやすい言語のサイトを担当。テロ関連のサイトを見つけ次第継続して監視し、概要を英語でデータベースに入力する。
この種のデータベースは欧州警察機構(ユーロポール)がすでに運用しており、将来は連結を検討する。
【後日記】『新規参入銀行、振り込め詐欺防止に貢献』(産経ニュース2009.6.11 21:02より転載)
新規参入銀行の振り込め詐欺防止の取り組みが効果を上げている。セブン銀行は口座の動きを監視するシステムを導入し、被害件数が導入前に比べ9割も減少した。専門組織を立ち上げたジャパンネット銀行も被害を月約20~40件のペースで未然に防止している。
インターネットや現金自動預払機(ATM)を使った営業が中心の新規参入銀行は、振込先の口座などに悪用されやすいとみられがちなだけに防犯対策を一層強化する考えだ。
コンビニATMが主体のセブン銀行は昨年7月に「口座モニタリングシステム」を導入し、被害を飛躍的に減少させた。
同行では過去の振り込め詐欺の口座の利用方法を分析。口座は売買されることが多く、長く眠っていた後に急に少額のお金の出し入れがあるなどの特徴がある。こうした口座を監視。現金の出し入れがあるなど不審な動きをした場合、最短3秒で検知して取引を自動で停止し、現金を振り込んだ依頼人や口座保有者に確認する仕組みだ。
導入後、12月には被害ゼロを記録。今年に入っても導入前の昨年6月と比べ被害件数は約9割少ないペースが続いている。
一方、ネット専業のジャパンネット銀行は口座開設時の厳格な本人確認などを徹底してきたが、平成18年9月にモニタリングセンターを設置。専門の10人前後の職員が不審な口座を監視している。昨年6月には約60件の振り込み詐欺被害を未然に防止。今年3月も約30件の被害を防ぐなど「実績を重ねてきている」(経営管理室)という。
【後日記】『消費者金融 銀行・カード 情報管理2社合併』(2009/7/29日経より転載)
消費者金融の借り手情報を管理する日本信用情報機構(東京・千代田)と、銀行やカード会社など全業種を網羅する情報管理会社、シーシービー(東京・新宿)が8月1日、合併する。来年前半にも消費者金融と銀行などその他業態の借り手情報を共有する。経営基盤を強化し、改正貸金業法に基づく「指定信用情報機関」を目指す。
「指定信用情報機関制度」は改正貸金業法の柱の一つ。過剰融資の禁止など消費者保護の実効をあげるために、複数の金融会社からの借り入れ状況など借り手の情報を蓄積する信用情報機関は中心的な役割を期待されている。2社が合併するのは、国が定めた指定要件を満たすためとみられる。主にカード会社の借り手情報を管理するシー・アイ・シー(東京・新宿)も指定申請する方針で、2社体制となる。
これまでは銀行、消費者金融、カード、リースなど様々な業態ごとに信用情報会社が存在していた。縦割り構造で借り手の借金情報を共有できなかったことも過剰貸し付けの一因と指摘される。改正貸金業法では国が監督する正規の情報機関を経由して、各社が融資を審査するため、返済困難な多重債務者が複数の業者から借金を重ねる「借り回り」が難しくなる。
【後日記】『消費者庁 悪徳商法の利益没収 被害救済、3年以内に法整備』(2009/9/11日経より抜粋)
消費者被害は被害者一人ひとりの損害額が小さく、裁判を起こしにくいケースが多い。食品偽装のように、被害者や損害額を特定しにくい事件もある。現在、政府の認定を受けた消費者団体が複数の消費者を代表して違法行為の差し止め請求を申し立てる制度があるが、損害賠償を請求することはできない。
こうした悪徳業者の「やり得」を防ぎ被害者の泣き寝入りをなくすため、新たな救済制度を導入する。消費者団体や行政機関が被害者に代わって損害賠償請求訴訟を起こし、事業者から回収した賠償金を被害者に分配する制度を検討することを工程表に盛り込む。
一方、警察や消防、保健所などが持つ製品や食品、施設の事故情報を集約する「事故情報データバンク」は、年内に試験運用を開始する。全国の病院20施設で情報の通知や登録、閲覧などを始め、年度内に一般消費者も閲覧できるようにする。さらに消費者も事故情報を直接書き込めるようにするかどうか、消費者委員会で議論を進める。
集約した情報の中から要注意情報を抽出し、医師や研究者など専門家の協力を得て原因究明や追跡調査に当たる「事故情報分析ネットワーク」も年度内の立ち上げを目指す。問題のあった製品を検証する国民生活センターとも連携し、被害の発生・拡大防止に役立てる。
【後日記】『反社会的勢力と関係絶つ 銀行界、年内にもルール』(2009/9/24日経より転載)
銀行が暴力団などの反社会的勢力と関係を断絶するための取り組みを強化する。年内にも預金や融資、貸金庫を利用する顧客が反社会的勢力と判明した場合に契約をすぐ破棄できる新ルールを適用する。企業を装ってお金を出し入れするなど巧妙な手口が増えていることに対応する。
全国銀行協会が加盟行向けに作った新ルールのひな型を近く公表する。銀行は融資や預金、貸金庫などのサービスを提供する際、約定書などへの記入を求める。ひな型には「暴力団排除条項」という条文を盛り込み、暴力団や準構成員、関係企業に該当したときに契約が失効することを明記する。将来にわたって該当しないことも契約時に約束するよう求める。
今年度に入り一部の地域銀行が先行導入している。全銀協がひな型を示すことで各行の取り組みを促す。全銀協のアンケートでは年内にほぼ全銀行が導入する予定という結果が出ている。各地の銀行は6月までに都道府県警との間で連携協議会を立ち上げ、情報提供や摘発などで後押ししてもらう体制をつくった。ルールを明確にしておくと、警察が動きやすくなる。
今のルールは暴力団などの反社会的勢力と分かっただけでは取引を破棄できない。暴力的な要求を受けたり、力を誇示した業務妨害を起こされたりした場合に限り破棄できた。
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