総務省が11日に発表した住民基本台帳に基づく3月末時点の人口調査によると、2008年度の出生数から死亡数を差し引いた人口の「自然減」は4万5914人で、減少幅が過去最大を記録した。企業の海外からの撤退などを受け帰国する人など転入者が多かったため、日本の総人口は2年連続で増えた。主な働き手である生産年齢人口は過去最低を更新した。
日本の総人口(外国人含まず)は、昨年比0.01%(1万5人)増の1億2707万6183人だった。転入数が転出数を超える人口の「社会増」は5万5919人となり、人口増につながった。総務省は「世界的な不況で日本企業の海外からの撤退や縮小で、外国からの帰国者が多かったため」と分析している。
08年度の出生数は108万8488人で3年ぶりに減少に転じた。死亡数は過去最多の113万4402人に上った。
年齢を3区分に区切ってみると、年少人口(0~14歳)は1720万6715人、生産年齢人口(15~64歳)は8165万1549人で過去最低となった。
以上、日経2009/8/12より転載。
さて、もういい加減、ここいらではっきりさせよう。
人口自然減は当然なのだ。なぜなら、後期高齢者の数が多いからだ。もっと死ね、というわけではないが、正常な過程だろう。
それでも、ここ数年ずっと安定的に100万人出生している。出生数が少ないと喚き散らす人々は100万という数をどのように考えているのか。政令指定都市が毎年忽然とあらわれるようなものである。私はそれで十分だと思う。
医療は進歩している。100万人の子どもはそのまま100万人の老人となる。日本は狭い上、可住地は国土総面積のたった1割だ。また、一億人以上の国民が住んでいる国はほんの数えるほどしかない。
政府が子づくりを強制せずとも子どもがいなくなることは絶対に、ない。大まかに言って子どもは作りたがるものだ。それが人間の、生物の本能だ。
むしろ問題は高齢化の方にある。
もちろん、高齢者の中でも不摂生に不摂生を重ねた一部の老人が、莫大な医療費をせしめている(大まかにな話)に過ぎないが、多くの80、90になっても元気なご老人にしたって、自分がいつ介護される側に回るか分からないと常に不安を感じている。老人予備軍にも同様の不安がある。そんな彼らには政治の方向性を決定するパワーがある。
そして、既得権益に漬かっている強者側の人間に若者はいない。政治家など大抵2~3人子どもを設けている。
強者とその子孫がこれからも繁栄を続けるためには大勢の弱者の存在が相も変わらず必要である。強者らは自らを差し出すことなく、「弱者の中の弱者」を痛めつけ、己と「その他の弱者」の可処分資源(地球資源に由来する-詳細は省く)を捻り出す。
生涯未婚で終わる男は今や7人に1人に達するそうだ。中には結婚したくともできない者も多くいることだろう。が、メディアや政府にとってそれは重要なことではない(彼らの老後を親身になっておもんばかれるのは彼らの子どもだけだ)。「お前らばかり、のうのうと子ども何人も作りやがって!」との予想される、弱者の心理を無意識化する印象操作こそが重要である。
本来、子どもを作ることは誰しもに認められた正当な権利であるが、それがあたかも義務であるかのように印象操作し、権利を行使できている優遇さ、を国民に意識させないよう努めているのである。
以上が捏造された「少子化」問題というものなのである。
【参考】『75歳以上 1割超す』
日経2008/8/1より。総務省の発表によると、今年三月末に75歳以上の後期高齢者が総人口に占める割合が10.04%となり、初めて一割を超えたそうです。
住民基本台帳による人口は毎年三月末時点に住民票に記載されている人の数。総人口に占める65歳以上の割合(老年人口割合)は21.57%となった一方、15歳未満の年少人口は13.62%であったとのこと。
★住民基本台帳に基づく人口・・・総務省自治行政局市町村課が作成。日本人の出生や死亡、社会移動による増減や世帯数の実態の把握ができる。
人口統計には総務省統計局が五年ごとにまとめる「国勢調査」や、それをベースに毎月の動きを記す「人口推計」もある。これらの統計では日本に定住する外国人も人口に含まれる。
また、厚労省が出生や死亡動向を「人口動態統計」として毎月まとめている。
【参考】『日本人の平均寿命 更新』
日本人の平均寿命が男女とも過去最高を更新したことが厚生労働省の07年「簡易生命表」で判明したといいます。日経2008/8/1より。
女性は二十三年連続で長寿世界一。男性は二位から三位に下がったそうです。
女性の二位は香港、三位フランス。男性の一位はアイスランド、二位香港。
★簡易生命表・・・各年齢の人が平均してあと何年生きられるかの期待値をあらわす「平均余命」や、一年以内に死亡する確率について、厚生労働省が毎年公表している指標。その年のゼロ歳児の平均余命が、日本人の平均寿命を表す。日本人の推計人口や人口動態統計を基に、その年の各年齢の人の死亡率が今後も変化しないと仮定して算出する。
【参考】『女性の人口初めて減少』(2009/3/24日経より転載)
総務省が二十三日に発表した2008年十月一日現在の推計人口によると、比較可能な調査を始めた1950年以来、外国人を含む女性の人口が初めて減少に転じた。同省では「海外に滞在・永住する女性の増加が一因」と分析している。男性を含めた総人口は一億二千七百六十九万二千人で、前年に比べ七万九千人(0.06%)減った。
05年の国勢調査をもとに、他の人口関連資料からその後の動向を探ってまとめた。男女別の人口(外国人含む)は、男性が六千二百二十五万一千人(前年比五万九千人減)、女性が六千五百四十四万一千人(同二万人減)。女性の人口は、年間の出生児数が死者数を七千人上回る「自然増」だったものの、出国者数が入国者数より多い「社会減」が二万七千人に達した。
【後日記】『昨年の出生数2年ぶり増』(2009/9/4日経より転載)
厚生労働省は3日、2008年の人口動態統計の確定値を発表した。出生数は109万1156人と07年に比べ1156人増えた。増加は2年ぶり。死亡数が3万4073人増えたため、人口の自然増減数は5万1251人のマイナスだった。
【後日記】『女性、4人に1人高齢者』(2009/9/21日経より抜粋)
総務省が「敬老の日」に合わせてまとめた9月15日時点の推計人口によると、65歳以上の高齢者人口は昨年より80万人増えて2898万人で過去最高を更新し、総人口に占める割合も0.6ポイント増え22.7%となった。女性の高齢者割合は初めて25%を突破し、4人に1人が高齢者となった。
国勢調査を基に総務省統計局が推計した。総人口は前年より12万人少ない1億2756万人。このうち男女別の高齢者割合は男性が19.9%、女性が25.4%。
2008年の住宅・土地統計調査によると、高齢者がいる世帯数は1821万世帯で、5年前に比べて180万世帯増えた。このうち高齢者が単身で住む世帯は414万世帯を数える。
【後日記】『新生児の過半数 100歳まで生きる?』(2009/10/4日経より転載)
平均寿命の延びが現在のペースで続くと、先進国できょう生まれた赤ちゃんの半数以上が100歳まで生きる--。南デンマーク大学老化研究センターの研究者らがこんな論文をまとめた。
英医学誌ランセットに掲載された論文によると先進国で80歳に達した人のうち90歳を迎える割合は1950年に女性15~16%、男性12%だったが、2002年には女性37%、男性25%にまで増加。中でも日本人女性は5割以上に達している。
その上で報告は、過去2世紀の寿命の延びが21世紀も続いた場合、「日本、米国、英国、フランスなどで2000年以降に生まれた赤ちゃんの多くは、100歳の誕生日を祝うことができるだろう」と予測した。
報告は一方で、高齢者比率の上昇に伴い社会、経済、医療などで深刻な問題が生じると警告。解決策の一つとして、より幅広い年代に雇用を広げることを挙げ、「20世紀は所得の再配分の世紀だったが、21世紀は仕事の再配分の世紀にできる」と提言している。
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