« ASEAN 成長に明暗 | トップページ | 南米と初の資源協定 政府、ベネズエラと覚書へ »

2009年4月13日 (月)

タイのデモ なぜ長期化?

 以下、昨日の日経より転載。

 Q なぜ混乱が長期化しているのか。

 A タイでは1992年、反政府デモ隊に国軍が発泡。大規模な流血につながり、プミポン国王の裁定で国軍主体の当時のスチンダ政権が崩壊した。この事件を機に、反政府デモの鎮圧を強行して混乱を招いた場合は政権が崩壊するというのが通説になっている。だからタクシン派、反対派とも政権の座にいる間はデモ鎮圧に及び腰だ。昨年末にタクシン派政権は反対派の空港占拠を許し、今回はタクシン派の会議妨害を反対派政権が許した。攻守所を変え政権運営の足を引っ張り合う状況で、それが混乱の長期化を招いている。

 Q タクシン派と反対派の対立が続く背景は。

 A 発端は2006年九月のクーデターだ。農民や低・中所得層に人気のタクシン首相が放逐され、国軍が政権を掌握。タクシン時代に冷遇された都市住民や貴族などがこれを支持した。07年に総選挙を実施し民政移管したが、多数派の農民が支持するタクシン派が再び政権の座に就いたため、反対派が不満を強めていた。こうした対立の背景には都市と農村の根深い経済格差がある。
 反対派は08年に反政府運動を再び活発化させ、首都バンコクの首相府やバンコク国際空港を占拠。司法も同調しタクシン派のソムチャイ政権を崩壊させ、現在のアシピット政権樹立を後押しした。政権を追われたタクシン派は報復の機会をうかがっており、それが今回の混乱につながっている。

 タイ政局の主な動き

 06年9月・・・クーデターでタクシン政権崩壊

 08年1月・・・下院、タクシン元首相派のサマック氏を首相に選出

 9月・・・サマック首相が失職/タクシン元首相の義弟、ソムチャイ氏が首相就任

 11月・・・反タクシン派が新旧バンコク国際空港を占拠

 12月・・・憲法裁判決でソムチャイ首相が失職

 09年4月8日・・・タクシン派がアシピット政権の退陣を求め10万人規模のデモ

 4月11日・・・タクシン派のデモ隊の乱入でパタヤでのASEAN関連会議が全面中止に

|

« ASEAN 成長に明暗 | トップページ | 南米と初の資源協定 政府、ベネズエラと覚書へ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/197104/44660738

この記事へのトラックバック一覧です: タイのデモ なぜ長期化?:

« ASEAN 成長に明暗 | トップページ | 南米と初の資源協定 政府、ベネズエラと覚書へ »