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2008年11月29日 (土)

南アジア テロ拡大の兆し

 昨日の日経より抜粋、転載。

 活発化するテロリストの源流はパキスタン・アフガン国境にあるとの見方が強い。印北部ジャム・カシミール州や西部グジャラート州で散発するテロの実行犯もパキスタン・アフガン国境地帯でアルカイダなどが養成、パキスタン経由で流出していると指摘される。そうした勢力がここにきてアフガン・パキスタン国境を拠点に両国で反政府攻撃を強めている。

 アフガン軍・警察は訓練不足で戦力も手薄。ブッシュ米政権は米軍兵力のイラクからアフガンへの急激なシフトに慎重で、現場司令官が求めるアフガン駐留米軍の増強も進まない。じわじわと支配地域を広げるタリバンなど反政府勢力は印同時テロと同じ27日、首都カブールの米大使館近くで自爆テロを起こし、四人を死亡させた。

 パキスタンの政情混迷もテロリストの活発化を許す一因となっているようだ。同国では九月、首都イスラマバードの米系高級ホテル、マリオットを爆弾テロで大破させ、その後も断続的にテロが発生。パキスタン軍が八月から展開している武装組織の掃討作戦は「一定の成果を上げている」(米軍関係者)との評価もあるが、米国と連携して対テロ戦争を主導してきたムシャラフ政権が崩壊したことで、対応の緩みを指摘する向きもある。

 今回のテロで犯行声明を出した「デカン・ムジャヒディン(イスラム聖戦士)」はイスラム過激派組織との見方が有力で、メンバーの会話を聞いた市民は「(パキスタンの国語)ウルドゥー語を話していた」と証言した。

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