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2008年8月11日 (月)

春秋

 本日分より転載。

 東京の都心ではこの数年、外資系を中心に高級ホテルの進出ラッシュが続いた。これらのホテルは軒並み米国の金融不安の余波に泣いている。あてにした外国人ビジネス客が減ったからだ。昨年末以降、客室稼働率が前年同期に比べ二ケタ低下のところも多い。

 そんな都心のホテルがつかの間の活況にわいている。お盆休みを過ごす家族連れが目立ち、予約が昨夏より五-七割増えたところもあるそうだ。ガソリン価格の高騰や航空運賃への燃料費上昇分の上乗せに猛暑まで重なり、ドライブや海外旅行よりも割安で、手軽に非日常的な雰囲気を楽しめる点が見直された。

 もともと主な都市ホテルはビジネス客が減るこの時期に、お得意様用の家族向けプランをあれこれ提案してきた。原油高特需で、営業努力が報われた格好だ。日本だけでなく韓国でも、ソウルや釜山の高級ホテルで、同じように原油高と猛暑に悩む韓国人の予約が増えていると、朝鮮日報のネット版が伝えている。

 日本では都心のレジャー施設も集客を伸ばし、ファミリーレストランなどクルマで動く客に頼る業界は不振に苦しむ。韓国のように他の国々でも似たような消費の変化が起こっているのだろう。資源価格や気候が生活スタイルを変え、ビジネスのピンチの裏にはチャンスも生まれている。

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