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2008年7月14日 (月)

電炉と高炉

 東京製鉄など電炉はビルの解体現場や廃車から出る鉄スクラップを主原料とする。電炉製品が多い棒鋼や一般形鋼など建設用鋼材は主に鉄スクラップから生産される。

 新日本製鉄など高炉は鉄鉱石と石炭を主原料とするが、溶解した銑鉄から不純物を除く「転炉」という後工程で鉄スクラップを使う。増産を進める高炉は溶鉱炉がフル稼働のため、鉄スクラップの調達を増やしている。

 以上、一昨日の日経の解説より。

 【後日記】『国内粗鋼生産 35年ぶり最高』

 だそうです。日本鉄鋼連盟によると、暦年半期としては73年下期が過去最高だったと言います。73年時は国内の建設・土木需要が主体だったのに対して、今回はグローバルな市場拡大の恩恵を受ける自動車や船舶など製造業向けの需要が牽引役となっているそうです。日経7/19より。

 【後日記】『世界の鉄鋼需要 伸び予測 今年5%に下方修正』

 世界鉄鋼協会(ワールドスチール)は08年の世界の鉄鋼需要の成長率予測を従来の6.7%(今年四月時点)から修正したと発表。

 なお、07年通年の世界の鉄鋼生産は13億4350万トンで06年比7.5%増。また、08年一月~六月では6億9600万トンで前年同期比5.7%増え、上半期として過去最高を更新していたそうです。

 ちなみに世界鉄鋼協会は国際鉄鋼協会(IISI)から団体名を変更、新会長にミタル氏(アルセロールミタル会長)が選ばれたそうです。

 日経10/7より。

 【後日記】『構造用鋼2年ぶり下落』(2009/2/10日経より抜粋)

 代表的な特殊鋼、構造用鋼の一般流通(店売り)価格が二年ぶりに下落した。下落幅は主力のSC材(機械構造用炭素鋼)で3-4%。世界景気の後退で自動車用や機械用の受注が昨年秋から急減し、需要家の値下げ要求が強まった。普通鋼などで先行した鋼材の値下がりが特殊鋼に波及してきた。

 普通鋼では建設に使うH形鋼や鉄筋用棒鋼の価格が昨年秋から軒並み反落した。薄鋼板も店売り市場で下げ足を速めている。自動車や機械など産業用に使う特殊鋼の相場は、これまで比較的堅調に推移していた。

 【後日記】『粗鋼生産 落ち込み最大』(2009/2/19日経より抜粋)

 日本鉄鋼連盟が十八日発表した一月の粗鋼生産量は前年同月比で37.8%減の637万トンだった。過去最大の減少幅だった2008年十二月(27.8%減)を上回る落ち込み。

 08年十二月(748万トン)比では14.9%減だった。前年実績を下回るのは四カ月連続。単月ベースでは1969年二月(577万トン)以来となる低水準となった。

 【後日記】『鉄筋用棒鋼の市中価格じり安』(2009/2/21日経より抜粋)

 鉄筋用棒鋼の市中価格がじり安となっている。ベースサイズの十九ミリ品は大阪で前週比千円安い一トン六万九千-七万円と、約一年半ぶりに中心値で七万円を切った。東京では二千円安い七万四千-七万六千円と一年ぶりの安値をつけた。昨秋の最高値からの下落率は大阪で39%、東京で33%に達した。

 【後日記】『H形鋼 先安観から下落続く』(2009/2/27日経より転載)

 建設鋼材の主力品種、H形鋼の一般流通(店売り)価格が下げ止まらない。東京で前週比三千円安い一トン八万二千-八万五千円、大阪では二千円安い八万-八万一千円。ともに2008年九月から35%前後下がり、同年一月の水準に戻った。

 一方、一般形鋼の山形鋼は東京で前週比千円安い八万五千-八万八千円、大阪では横ばいの九万-九万一千円。H形鋼に比べて東京で三千円、大阪で一万円高い。通常はH形鋼の方が高く、逆転は異例だ。

 H形鋼は高炉の新日本製鉄が二月契約価格を四万円下げたのに続き、電炉の東京製鉄が三月価格を五千円下げた。先安観から需要家の買い意欲は鈍り、「二月の受注量は一月を下回る可能性が高い」(東京の鋼材問屋)。

 山形鋼は電炉のシェアが圧倒的だ。減産で需給が締まったと判断し、大手の大阪製鉄などは値下げ見送りの姿勢を強めている。「安値の韓国品が流入しているH形鋼に比べて輸入品が少ない」(同)ことも相場を下支えしている。

 【後日記】『薄鋼板在庫が過去最大』(2009/2/28日経より抜粋)

 日本鉄鋼連盟が二十七日発表した一月末の薄鋼板三品在庫は四百七十二万九千トンと、昨年十二月末の四百七十万八千トンを上回り過去最大を更新した。

 【後日記】『鋼材輸入42%減少』(2009/3/10日経より抜粋)

 鋼材輸入の減少が続いている。日本鉄鋼連盟によると一月の普通鋼鋼材輸入量は前年同月比42%減の十八万三千トンで1986年六月以来、22年七カ月ぶりの低水準となった。

 品種別では熱延コイルが57%減の六万三千トン、冷延コイルが38%減の四万六千トン、線材が9%減の一万九千トン。

 【後日記】『普通鋼鋼材受注42%減』(2009/3/11日経より抜粋)

 日本鉄鋼連盟は十日、一月の普通鋼鋼材受注量が前年同月比42.8%減の三百八十六万九千トンだったと発表した。減少は六カ月連続で、落ち込み幅は三カ月連続で過去最大を更新した。主用途の建築と自動車、電機業界の需要が急減し、受注量は1969年二月の三百六十九万トンに次ぐ低水準になった。

 【後日記】『大阪で平鋼が10万円割れ』(2009/3/11日経より抜粋)

 建設資材や機械などに使われる平鋼の店売り(一般流通)価格が大阪で一段と下落した。ベースサイズの問屋仲間価格は一トン九万九千-十万円で前週比五千-六千円下がり、ほぼ一年ぶりに中心値で十万円を割った。

 需要の低迷とメーカーの値下げが主因。建設業者などが先安観から調達を先延ばししている面もある。競合する厚鋼板の加工品の値下げが本格化していることも、平鋼の値下がりに拍車をかけている。

 ただピークの昨秋からの下げ幅は二割程度にとどまり、三-四割下がったH鋼板などに比べ下落ペースは鈍い。

 【後日記】『鉄鉱石価格が反落 スポット市場』(2009/3/13日経より抜粋)

 鉄鋼原料となる鉄鉱石のスポット価格が反落した。昨年夏から急落した後、昨年末に反発したが二月後半から再び下落に転じた。最大の輸入国である中国の買い意欲が鈍ってきた。

 指標となるインド産鉄鉱石(鉄分63.5%)の中国向け価格は運賃・保険料込みで一トン60ドル台半ば。二月前半の80ドル付近をピークに値下がりし、昨年十一月ごろの水準に戻った。

 日本の鉄鋼メーカーは年度契約でオーストラリア産やブラジル産の鉄鉱石を輸入する。2008年度対日価格は前年度比65-100%高で決着した。現在のスポット価格はこの水準を下回っており、09年度交渉で鉄鋼メーカーは07年度水準への値下げを目指しているもよう。

 【後日記】『東京製鉄 鋼材、4月も全種値下げ』(2009/3/17日経より抜粋)

 電炉最大手の東京製鉄は十六日、鋼材全品種の一般流通(店売り)市場の四月契約価格を最大一トン五千円引き下げると発表した。全品種の値下げは二カ月連続。

 H形鋼や鋼板など主力品を五千円下げる。H形鋼の新価格(ベースサイズ)は六万八千と約三年ぶりの安値となる。新日本製鉄など高炉の三月契約価格を実質一万五千円程度下回る見通し。

 薄鋼板の熱延コイルは五万二千円と約五年ぶりの安値となる。過去最高値だった昨年八月の半値以下で、高炉の販売価格を最大で四万五千円前後下回るとみられる。異形棒鋼は四万九千円、線材は五万九千円と、それぞれ三千円下げる。

 東鉄の大堀直人常務は「通貨安の国々による輸出攻勢が強まり、輸入鋼材の増加懸念が高まった」のを理由に挙げた。

 【後日記】『鉄スクラップ下げ一服』(2009/3/19日経より抜粋)

 鉄鋼原料となる鉄スクラップの値下がりが東京で一服した。指標となるH2の電炉買値は前週と同値の一トン一万五千-一万七千円。

 下落が続いた輸出価格も一万七千-一万八千円前後で下げ止まってきた。

 【後日記】『主要鋼材、下げ止まらず』(2009/3/27日経より抜粋)

 鋼材の市中価格が下げ止まらない。建設用のH型鋼と異形棒鋼は過去半年間で四割弱下がり、2008年初めの水準に逆戻りした。普通鋼以外ではニッケル系ステンレス鋼板が約五年ぶりに一トン30万円を切った。メーカーの値下げが電炉から高炉に波及するにつれ、高値が続く構造用鋼などでも下落幅が広がる見通しだ。

 主要鋼材の市中価格(注.価格はベースサイズ、中心値、東京)

品目・・・現在の価格(円/トン)・・・直近で同水準の時期・・・半年間の下落率

異形棒鋼・・・70000・・・2008年1月・・・38%

H形鋼・・・80000・・・08年1月・・・38%

ステンレス鋼板(ニッケル系、2ミリ)・・・290000・・・04年5月・・・36%

熱延鋼板(1.6ミリ)・・・72000・・・07年1月・・・34%

山形鋼・・・83000・・・08年3月・・・32%

冷延鋼板(1.6ミリ)・・・83000・・・08年3月・・・28%

電気亜鉛めっき鋼板(冷延1ミリ)・・・100000・・・08年3月・・・20%

大径角形鋼管・・・134000・・・08年5月・・・11%

軽量C形鋼・・・114000・・・08年4月・・・9%

機械構造用炭素鋼・・・135000・・・08年7月・・・7%

 【後日記】『鉄鋼需要、最大の減少率』(2009/4/29日経より抜粋)

 2009年の世界鉄鋼需要は十億一千八百六十二万トンと08年に比べて15%落ち込む見通しだ。減少率は第二次世界大戦後では最大となり、六十四年ぶりの大幅減。

 世界の主要鉄鋼メーカーで構成する世界鉄鋼協会が予測をまとめた。減少率は08年(1.4%減)から大幅に拡大する。

 【後日記】『線材二次製品が一段安』(2009/5/12日経より抜粋)

 くぎや鉄線など線材二次製品の市中価格が一段と下落した。指標となる普通丸くぎ(大阪市内近郊渡し)は前月比三千円安の一トン十四万五千円中心。昨年十一月からの下げ幅は一万九千円に達し、昨年五月以来の安値となった。

 なまし鉄線は前月比四千円安の十三万九千円、針金も三千円安の十八万八千円。

 【後日記】『厚鋼板、下げ止まらず』(2009/5/16日経より抜粋)

 機械などに使う厚鋼板の一般流通(店売り)価格が下げ止まらない。指標となる十九ミリ厚の定尺品の問屋仲間価格は東京市場で一トン十一万円弱と、昨秋の最高値から二万円程度下がった。

 【後日記】『鉄スクラップ輸出が高水準 大阪の4月』(2009/5/16日経より抜粋)

 大阪の鉄スクラップ処理業者で組織する関西鉄源協議会(大阪市)がまとめた四月の船積み数量は五万二千五百トンとなり三カ月連続で五万トンを超えた。昨年までの輸出量は毎月一万-二万トン程度で、前年同月比では155%増となる。一-四月の累計で昨年一年間を上回った。

 【後日記】『普通鋼鋼材受注43%減』(2009/5/19日経より抜粋)

 日本鉄鋼連盟が十八日発表した三月の普通鋼鋼材受注量は、前年同月比43.7%減だった。八カ月連続で前年同月を下回り、下落幅は過去最大だった。

 2008年度の受注量は前の年度に比べ17.6%減の六千六百二十五万トンで、三年ぶりの減少に転じた。

 【後日記】『熱延コイル下げ止まり』(2009/7/15日経より抜粋)

 輸入鋼材の中で輸入量の最も多い熱延コイルの下げ止まり感が広がってきた。取引の多い大阪地区では韓国・台湾品の一般流通(店売り)価格が1トン5万5千円中心で前月比2千円高となった。

 輸入鋼板の価格は国産品よりも需給動向に敏感に反応する傾向がある。

 冷延コイルや厚鋼板は国内の在庫調整が遅れていることから前月比で横ばいが続いている

 【後日記】『電炉・海外勢、高炉に対抗』(2009/7/20日経より抜粋)

 国内の高炉メーカがほぼ独占してきた自動車や家電向け鋼板で、電炉メーカーや海外鉄鋼大手が攻勢をかけている。電炉最大手の東京製鉄は高炉並みの強度を持つ鋼板を開発、2012年をめどに製品化する。韓国のポスコはトヨタ自動車、ソニーとの取引を大幅に拡大する。自動車、電機大手は消費不振への対応や新興国市場での事業拡大に向け、鋼材の調達価格引き下げが急務になっている。調達先の拡大で高炉大手との価格交渉を有利に進める狙いもありそうだ。

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コメント

最近は特殊鋼などと聞くと安来を思い出してしまう。
しかし、出雲の鉄の歴史は奥深い。

投稿: ものたろう | 2009年9月13日 (日) 01時03分

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